■以下、細川選手のコメントです■
◆大会に挑む意気込みや目標
昨年のフルーレで、残り2秒、14−15で準優勝に終わった悔しさをバネに、今年こそ優勝を目指しました。あの負けた
瞬間の光景は1年経った今でも忘れられません。
◆試合を進めていった上で考えていたこと
これは前回優勝させていただいた世田谷大会と似ているのですが、負けないことを最優先に考えました。プール戦で
負ければトーナメントの当たりが辛くなりますし、トーナメントで負ければ次に進むことができません。点を取られてもいい
から満点取りきるのではなく、満点取り切れなくてもその試合に勝つことができればいいと考えて試合をしました。
◆印象に残る試合とカギとなったポイントの取り方、戦略
準決勝の試合が一番印象に残りました。大会や普段の練習で何度か対戦したことのある選手なのでお互い手の内
を少し知っています。今までの手合わせではあまり圧倒されることがなかったのですが、いざ試合が始まると、自分のやり
たいような試合運びをさせてもらえず苦労しました。
打開策が思いつかないまま2−6まで離されてしまい、焦りに似たもどかしさを抱きました。パレしてもルミーズですぐ逃
げられてしまうし、ジリジリ詰めようとしてもコントルアタックを決められてしまう。猪突猛進するのは得策ではないが、うー
んどうしたものか……。そんな時に、後輩に「受け身になっているので、最初の立会い含めて全部自分からいきましょう」
とアドバイスをもらってから戦況を変えることができました。あの時の一言でこの試合を切り抜けたといっても過言ではあり
ません。後輩にはとても感謝しています。(昨年の北岡杯でも後輩にアドバイスをもらって切り抜けた試合がありました。
本当にいい後輩に恵まれました)
後半にもう一度追いつかれることもありましたが、自分から攻撃を仕掛けて攻めていくことをやめず続けた結果、決勝
に進出することができました。
◆決勝の試合の様子
準決勝同様、攻める姿勢を崩さず試合に臨みました。試合前半はとにかくアタック等で押しまくれば点が取れました
が、後半はパレで権利を取られることが多く無駄な失点が沢山出てしまいました。結果としては勢いで押し切って優勝
することができましたが、試合の中身は数点取られた時点でデガジェに切り替えたり、自分側のピストに引き込んでパレ
リポストする等、もっと頭を使った試合運びをすべきだったと反省しています。
しかし勝ちは勝ちなので、まずは優勝できたことを素直に受け止め、反省はこれからの練習や試合に生かしていきま
す。
◆来年度以降について
大学生として現役最後の年なので、國學院大學フェンシング部として活動できるのは今年度が最後となります。今
後は法科大学院に進学し、法曹の世界を目指して勉学に励みます。が、4年間の部活を通してフェンシングそのもの
がとても好きになりました。それは國學院大學フェンシング部として活動し、様々な人との出会いがあったからです。
卒業し、社会人になっても、これからもフェンシングを続けていこうと考えています。
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